【エッセー】 運命とはなにか?


言葉にあるものはすべてある。


あえてボクたちは、そう言い切ることが許されるなら、言葉として存在してしまった以上、その実態もどこかに存在するはずだ。

世の中にはそういった言葉がたくさんある。

愛、信頼、勇気、友情、美徳、平和・・・この世の中では、とにかく、ともすると実態の存在が危ぶまれるような抽象的な言葉は無数に存在していて、不確かな理解のもと、なにげなく日常的に使い古されてしまっている。

そんな言葉のなかに、運命という言葉がある。


【運命】
超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。
               
                                          『大辞林』三省堂



この説明文自体が抽象的で、何か霊的な世界の話にまで飛躍してしまいそうで、肝心の存在の実態については把握できそうもない。

ただ、超自然的な力に支配されて・・のくだりからは、人の進むべきレールは、あらかじめ決まっていて、人はそのレールの上をひたすら進むだけだ、と解釈することもできる。

それとは反対に、運命とは自分の意思や行動によって変化するのだ、という考え方もあるだろう。

宇宙の究極の真理のようであり、どちらも正しくもあり、どちらも誤っているようでもあるが、後者を思う場合、非常にポジティブである、とは少なくとも言えるかもしれない。



運命とは歩む意思ある者を先導し、意思無き者を力ずくで引き立てる


ローマの古諺にこんな言葉がある。


非常にポジティヴな世界観がため、ローマは繁栄を極めたのだろうか。
結果論的な発想でもって世界を語っても仕方が無い、我々は前を向いて歩くだけだ。

ローマ人はそう言いたかったに違いない。

結果が出た後で、うんぬんかんぬんを言ってみたところで、いったい何の意味があるだろう。

当たり前のことだが、終わってしまえば、すべてはおしまいなのだ。

結果が出る前に最善の知恵を注ぎ込んで、あとは流れに身をまかせよ。


『行蔵は我に存す。毀誉は他人の主張、我に預からず』

と勝海舟も言っている。


運命の実態とは意思ある行動、のことを言うんだろうか。

前を向いて歩いて行こう。

確かな自分の足を使って。
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by ronndo9117 | 2005-12-16 01:41 | 【エッセー】
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