逆柱いみりの世界

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まだ大阪の梅田界隈で、暇をいいことに毎日馬鹿騒ぎをしていた頃、偶然書店で手に取った漫画が『ケキャール社顛末記』だった。漫画を読む習慣が本来なく、そのときなぜ漫画だったのか思い出せないが、絵柄に惹かれたのか、とにかくどういうわけか衝動買いしてしまった。それが出会いだ。
ほとんどセリフの無い作品が多い。一冊まるごとセリフなしの本もあるくらいで、しかもわけのわからない内容。そのわけのわからない内容にグイグイ引き込まれ、気づけば全作品を保有するいみりファンになっていた。a0057286_083445.jpga0057286_084473.jpg
独特な世界観を持った漫画家だが、こういった特殊な漫画家は世に認められにくい現状がある。友人知人に何度かいみりの漫画を貸したことがあるが、こんなものに1000円以上使うなんて信じられない、とさえ言われたことがある。

わかる人にはわかり、わからない人にはわからない。無理にわかる必要もないし、極端な話、ゲージツが無くても、知らなくても十分に日常は満喫できる。だから人には以来、ほとんど勧めたこともなければ、口にしたこともない。
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かつてボクには、漫画表現そのものを見下す傾向があった。美術よりも文学よりも演劇よりも映画よりも、漫画は遅れていると。
ひとりの漫画家が表現しうるには、描く技術にせよ身に着けるべきスキルが多すぎて、結局中途半端で深みが無い作品をつくってしまっていることが多いのではないか?
ストーリーも無茶苦茶でつじつまが合わないものが多いなど、製作者のレベルが低く、それは漫画表現自体に問題があるのでは?と思っていたのだ。
今も完全にその考えが消え去ったわけではないが、
漫画には漫画でしかできない表現というものが確かに存在する
そのひとつが逆柱いみりの漫画だ。絵で語らしめるストーリーは漫画特有のもの。
いみりの独特の世界観は、ジャンプコミックを読み慣れた人間にとっては、良くも悪くも刺激的だろう。
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by ronndo9117 | 2006-01-11 01:15 | 【オススメ漫画紹介】
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